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(KOREA TODAY 2009年8月号) 天候に恵まれた7月26日、埼玉県秩父郡皆野町の四季の里・むくげ自然公園で、コリア・日本・ 国際友好親善「むくげ祭り」が約300名の参加者を迎えて開催された。
「むくげ自然公園」は、33万平方メートルの山ひとつが10万本のむくげの花の咲く自然公園となっている。「満開の色とりどりのむくげ、蝉と小鳥たちのさわやかな鳴き声がこだまする自然公園の椅麗な空気を吸って下さい」と、今年の「むくげ祭り」のテーマは「いのちのよみがえり」。
韓国の聯合ニュースでも紹介された「むくげ自然公園」は、地元の在日韓国人・尹柄道氏 (79)によって「韓日・世界の人々の平和和合の願い」を込め、30年の歳月をかけ造られた。「むくげ祭り」の前、健康の優れない尹柄道氏(ムクゲ自然公園会長)を、日韓女性親善協会の小野清子副会長、小坂泰子理事ら代表7人が、尹会長のドームを訪ねて挨拶。
祭りは、むくげの花の写真展示がなされている文芸館・稲穂山古墳前広場で行われた。文芸館の舞台には、華道家、石野田五十鈴・伊勢草木藤野流家元による「大型活け込み作品」 が展示され、多くの参加者が足を止め、無料で提供された花のリースで、自分の作品を作る姿が見られた。地元の埼玉琴和会の大正琴の演奏もあり、参加者と地元の人たちとのなごやかな交流がもたれた。
午後一時過ぎ、山の中腹の稲穂山古墳前広場に設けられたメーン舞台に、日韓女性親善協会の一行44名(代表・小野清子副会長)が大型バスで到着。15名の「天地人サムノリ」チームのチャンゴと踊り、「埼玉孝行太鼓」チームの「汽笛=世界の平和は私の平和の心から」の熱演で「ムグンファ祭り」はスタートした。
主催者側を代表して、長谷川信枝氏(尹柄道・共同実行委員長代理)、具末謨(むくげの花を愛する会会長)共同実行委員長の挨拶に継ぎ、元参議院議員で日韓女性親善協会・ 小野清子副会長の挨拶、見富不可氏(歴史研究家)の「渡来文化の残像ー新羅・高句麗・和銅遺跡」の講演があった。
長谷川信枝氏は、 「父の愛するむくげで、皆様をお迎えすることができましたことを嬉しく思います。韓国と日本の舞踊で韓国、日本の交流が出来まし た。まだまだ、これから、むくげがたくさん咲きますので足を運んで下さい」。
具末謨委員長は「在日の夢は、日本人と同じ人間としての尊厳を認められることです。黒人のオバマ氏は、米国の大統領になって夢が叶った、と一言いました。尹柄道委員長は、むくげの花に託して在日と日本人が仲良く、幸せになるよう願いを込めています」と語りかけた。
具委員長は、韓国の国花・無窮花(むくげ)を、「むくげの花を愛する会」を通して、その苗木を無料配布する運動を続けている。最近も東京四谷三丁目にオープンした韓国文化院新庁舎で記念植樹、伊豆の神津島に300本を寄贈している。
小野清子副会長は、「道のあるところに人の往来が生まれ、人の往来するところに平和和合がなされる」の言葉を紹介しながら、「友好親善の言葉は、世界平和に通じます。こういう祭りが回を重ねて、大きくその輪が広がって行きますよう、心から念じております」と激励の一言葉を述べ、また、以前、対馬を訪れた際、韓国があまりに近いことを実感し、「日韓がトンネルでつながれば、どんなによいだろう」という話をしたことに触れ「今、それが具体化されつつある、という夢のようなパンフレットをいただきました」と、実現へ期待を示した。
見冨不可氏は、「新羅・高句麗・ 和銅遺跡と渡来文化の残像がある秩父地方は歴史的にも日本の中心と一言っても良く、秩父から今後のコリア・日本・国際友好親善を進めて参りましょう」と強調した。
祭りは、朴ミョンさんの「韓国民族舞踊」、石野田五十鈴さんが、生まれ育った神津島にまつわる「オタージュリア」の生涯の話し、佐川守正(元劇団四季俳優)夫妻の「千の風になって」「この素晴らしい世界」の歌、金金山氏(KOREA TODAY誌記者)のリードで「花の中の花」のDVDの歌唱指導と抽選会、金昌換氏の歌「ウリナラコ」 が繰り広げられ、飛び入りの女性も登壇し、大いに盛り上がった。
全員での万歳三唱は、緑豊かな澄み切った空気と稲穂山古墳の木立から差し込む太陽の木漏れ日の中にこだま、10万本の色とりどりのむくげの花に見守られ「命のよみがえり・ムクゲ祭り」は終了した。祭りに参加した参加者(38歳女性)は、「ムグンファ祭りによせ親善の思いを感じた。この秩父から無窮花の心の無窮なる日韓・ 国際の平和親善を改めて決意しました」と話していた。