国が解決すべきことを民間外交で取り込もうとすると数々の障害物が立ちはだかる。行き詰まった国際問題を民間団体の力で解決するにはそれだけたいへんな苦労が伴う。それにもかかわらず、「近くて遠い国でありながら隣国」と考え、日韓の葛藤をより発展的な方向へ導こうと努力する市民団体や個人が韓国で活発に動いていることも事実である。
1978年に発足した韓日女性親善協会の李堯植(イ・ヨシク)会長は、民間次元で日韓交流の礎を築いた代表的な人物である。イ・ヨシク会長は1976年、歴史教科書の問題で日本と韓国の交流が途絶えたとき、韓国で開催された12カ国のアジア女性団体大会に、英語に堪能な相馬雪香会長をはじめ日本人女性12名を日本代表として招待し、日韓交流の土台を築いた。 「女性と母の心で日韓問題を解決しよう」というイ会長の言葉に心を打たれた相馬会長は、「若いのにそんなことまで考えるのか。私も同じことを考えたことがある」と涙ながらに語った。
1978年、韓日女性親善協会と日韓女性親善協会は、日本で合同総会を開き、「両国の友好親善とアジアの平和、ひいては世界平和を私たち女性の手で推進する」という共同宣言文を採択した。それ以来イ会長は、韓国側の初代会長を務めた朴貞子(パク・ジョンジャ)会長の後を継いで今まで会長を務めてきた。日本側の初代会長になった相馬さんは、「憲政の神様」「議会政治の父」と呼ばれた尾崎行雄の三女であり、日本NGOのパイオニアでもあった。
国際経験が豊富な相馬会長は「男の人は国際情勢とか外交問題とかに目を奪われがちだが、女性同士がざっくばらんに子どもの話しとか、家庭の話しなどから始めれば、親善を深め始められる」と語り、熱心に取り組んだ。やがて両協会の積極的な活動は社会から認められ、1984年には、相馬会長に韓国大統領より修交宗礼章(両国親善交流に特に貢献したということ)が叙勲され、また、1987年には、朴貞子会長に日本政府より宝冠章が韓国女性で初めて叙勲された。
創立以来、両国協会が展開した様々な事業のうち、特に、次世代を育成することに重点を置いた児童作品交流と学生交流は、現在日韓交流の2本柱になっている。日韓児童作品展は、毎年出品される約1,500点のうち300点が選ばれ、韓国で展示された後、150点余りは日本に送られ1年間巡回展が開催される。そのうち50点余りは世界児童絵画展に出品されるが、第11回のときには大賞を受賞したこともある。
このような日韓児童交流の歴史は、韓国語と日本語で併記された「韓・日両国児童作品(絵画・作文)交流 画報・記念集(1979~2009年)」として発刊され、長年の努力が結実した。イ・ヨシク会長は発刊辞で、「記録は永遠に継承されるものである。このたび30年間の両国児童の絵と作文、そして展示会を編集し、画報集としてまとめたが、これは簡単なことではなかった。しかし、これからの文化的価値を考えると、後輩には最大の贈り物となり、これが両国の友好親善交流のこやしとなる」と述べた。
イ会長は、「児童作品交流で芽生えた日韓交流が学生交流につながり、社会の一員になってからは日韓交流の担い手になる」とし「10歳頃の経験が性格を決定する」と強調する。そして、「韓日両国の問題は永遠に解けない宿題だと言われるが、女性の力で民間次元の交流を深めればいつかスムーズに解決される時が来るという希望を抱いて、各自の立場で一生懸命に使命を果たさなければならない」と訴える。
1984年から始まった両国学生交流は、韓国と日本で年2回実施され、研修会、討論会、企業視察などを通じて若い世代の韓日一体化を深める。今日、両協会は女性、児童、学生同士の日韓交流において最も長期間持続してきた中心的な団体として位置づけられている。イ・ヨシク会長は、長年にわたる日韓民間交流と相互理解の促進に寄与したことが認められ、女性館長らの推薦を受け、2012年に日本政府より「旭日小綬章」が叙勲された。
李堯植会長プロヒール:韓日女性親善協会会長、韓日協力委員会理事、韓国女性団体協議会理事、86年アジア競技大会委員、88年ソウルオリンピック委員など。
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