「私には二つの祖国がある。一つは、私を産んでくれた国であり、もう一つは、私の人生に魂を吹き込んでくれた国である。私の夫が埋もれており、私も埋もれなければならない国、私はこの地をわが祖国だと思う。」
梨本宮守正王の第一王女として生まれ、朝鮮王朝最後の皇太子•李垠(イ•ウン)と結婚した李方子(1901〜1989)女史の工芸品100点余りがソウルで展示される。特に今回の展示会は、コレクターであるチョン•ハグン氏が10余年間収集した花鳥、四君子、書道、手芸、七宝、工芸、陶磁器など未公開の個人所蔵品が展示される。
これらの作品は、李方子女史が1973年、李垠皇太子と死別した後、身体障害者のための「明暉園」と知的障害者のための「慈恵学校」を設立し、社会福祉活動をするために直接製作した作品である。代表作としては、先にこの世を去った夫を思い描いた「寒梅雙雀」、七宝で製作した「男女七宝婚礼服」、胸背(官服などに付ける標章)、「国静民康」(国が安静すれば、民が健康になる)などである。
その中で「男女七宝婚礼服」は、すべての柄と字が七宝で製作されものであり、大変珍しい工芸品である。展覧会は、ソウル江南区の現代百貨店貿易センター店11階ギャラリーHで、今月26日まで開催される。








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