【医学】 陰陽の疎通(授受作用)と免疫力

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漢方医学では、一般的な病気の発生原理について、「正常な気運(正氣)が自分の体に満ちている時は、邪悪な気運(邪氣)に侵害されないが、ストレス(七情)や睡眠不足(陰不足)などで自分の体が「虚」の状態に陥ると、風、湿気、寒さ、暑さなどが邪悪な気運として働き、人を傷つけることがある」と記しています。

「正氣」が充満しているということは、邪氣が侵入し難く、病気の発生が抑制され、人体の免疫力がとても強い状態であります。又、「頭寒足熱」の原理に従って、頭は涼しく、足は暖かくしなければならないと言われています。「頭寒足熱」の方法としては、「陰陽湯」を飲む方法と「半身浴」や「足湯」などです。

「陰陽湯」は、「東医宝鑑」に紹介されている健康法として、カップの中に熱いお湯を半分又は3分の2程度入れ、その後冷水を少し加え、お湯と冷水が上下に循環するときに、一気に服用する方法です。熱い陽的な気運の水と冷たい陰的な気運の水が出会い、上下に循環するときに服用すれば、人体の上下の気運を円滑に疎通し(水昇火降：水氣は上昇して頭を清め、火氣は下降してお腹を温める)、藥水のような働きをするのです。
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