MIT大学から分社した風力エネルギー企業である、アルテアロスエネルギー社(Altaeros Energies)は、アラスカエネルギー機構の協力を得て、空中風力タービンであるBAT（Buoyant Airborne Turbine）の商用化の為に実証運転を実施する。アラスカフェアバンクス南部で、130万ドルの予算をかけ、18ヶ月間高度300mの高さでの実験を行う予定である。
BATは、大気より軽いヘリウムを入れて飛行船のように膨らませた直径10mの風力タービンを使って、巨大な塔に設置してタービンが風で回転する従来の風力発電機よりはるかに高い所で、強力な風を電気に変えてくれる。BATは、胴体が動かないように強度の高いケーブルで固定させた後、このケーブルを介して地上に電気を送りこむ。強い風にも耐えられるように設計されており、2013年のテストでは、プロトタイプが150メートル上空で風速20m/secにも耐えることができた。
Altaeros Altaeros社は、マサチューセッツ工科大学によって2010年設立された。Altaeros社は、2011年コノコフィリップスエネルギー賞を受賞し、「農業、国立科学財団（National Science Foundation）中小企業技術革新研究プログラム米国部門」から資金援助を受けた。また、アラスカエネルギー機関、カリフォルニア州エネルギー委員会、メイン技術研究所、マサチューセッツ州クリーンエネルギーセンターからも資金援助を受けている。Altaeros社は、サマーヴィル、マサチューセッツ州、ライムストーン、メイン、リオーネグリーンホ、ブラジルで運営されている。
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