【韓国/ディズニー創立90周年記念】映画「冬の王国」観客一千万突破間近!

韓国で映画「冬の王国」の人気が予想をはるかに超えている。 「カンフー·パンダ2 」 ( 506万人)、「レ·ミゼラブル」 ( 591万人)が立てた韓国内のアニメーション·ミュージカル映画の最高記録を早目に破った。ジェームズ·キャメロン監督の「アバター」 ( 1362万4328人)に次ぐ歴代外貨興行2位。 後90万人を集めれば、アニメーション史上初めて1000万人の観客を集めた外画になる。全世界興行収入も10億ドル( 1兆595億円)を見込んでいる。

「冬の王国」の女王エルザ。世界をカチカチに凍らせてしまう不思議な魔力で、世界中の映画ファンの心を捕らえている。

人気の要因としては、ブロードウェイの舞台にそのまま上がっても遜色のない歌、最先端のCG技術で作り上げた幻想的な3D画面、躍動感あふれるキャラクターの調和、 21世紀を貫く主題意識などが挙げられる。その中で見逃せないのが、まさに「伝統」と「革新」の「バランス」である。

「冬の王国」は、「アニメーションの名家」 ディズニー·スタジオ(以下、ディズニー)が製作した。ディズニー初の女性監督・ジェニファー·リーがクリスバックと共同演出·脚本を務め、「トイ·ストーリー」を監督した、ピクサーの創設者・ジョンラセッターが総括プロデューサーとして陣頭指揮した。ディズニーが「伝統」の象徴であれば、実務を担当したジェニファー·リーとジョンラセッターは、 「革新」のアイコンである。

ディズニーは91年の歴史を誇る。 1923年に設立された。成功の歴史が主に記憶されているが、創始者であるウォルト·ディズニー( 1901 〜 1966 )の死後20年間、敵対的買収合に悩まされるなど、衰退の道を歩んだ。特に、2000年代は暗黒時代だった。これといったヒット作を出せず、 「名家」としてのプライドが潰れた。ドリームワークスが「シュレック」「カンフー·パンダ」シリーズで大衆に認められて、ピクサーが「トイ·ストーリー」シリーズや「ウォール- E 」、「アップ」などのアニメーションの傑作を創り出した時期だった。新生アニメーション会社、イルミネーションも「スーパーバッド」などの才気溢れるキャラクタームービーを前面に出して、ディズニーを圧迫した。変化が起き始めたのは2006年、ディズニーがピクサーを買収してからだ。それによる効果が「ラプンジェル」(2010)、「拳王ラルフ」(2012)などで、徐々に現れ始め、「冬の王国」に至って最適化されたという評価だ。

「冬の王国」は、十分ディズニーらしくて、同時にディズニーらしくない映画だ。古典的なおとぎ話を脚色し(「冬の王国」の原作はアンデルセンの「雪の女王」である)、姫が主人公で、美しい映像に音楽を加え、躍動感を加えた外観は、ディズニーの伝統的な方式そのままだ。しかし、中身は違った。主人公の王女は、後ろに座って王子が訪ねてきてくれることを待ってはいない。最初から最後まで男の助けを借りず、自分でコンプレックスを克服して、最高の立場に登る。異性愛より姉妹愛、家族愛、友情がもっと反映された。表と裏が真っ直ぐな王子の役割の変化は、最高の逆転だった。このようなディズニーの変化を言及する時に見逃してはならない人物たちが正にジョンラセッタークリエイティブ総括代表(CCO)とジェニファー·リー監督だ。

ディズニーとピクサーの合併後、両社の共同CCOとして活躍しているジョンラセッターは、ディズニーの伝統にピクサーならではのDNAを植えて、実際に存在しているかのような人間味溢れるキャラクターを創り出した。女性人材の活用も目立った。「冬の王国」の氷の女王エルザは、53編に及ぶディズニーの長編アニメのキャラクターの中で、初めて女性監督の手で生まれた。エルザは、ディズニーのプリンセスの中で最も自立的、進歩的なキャラクターで、映画の興行に決定的な役割を果たした。

古典的な価値に新たな感覚を塗り加えて成功を遂げた。その点で、「冬の王国」の導入部に登場するディズニー短編アニメーション「馬を捕まえろ!」が示唆するところは大きい。主人公は今のディズニーを誕生させたミッキーマウスだ。総6分の分量で、モノクロとカラー、 2Dと3Dを地自由自在に行き来する、この短編には、「アニメーションの父」・ウォルトディズニーの声が死後58年ぶりに復元され、吹き込まれた。まるでディズニーの栄光は伝説ではなく、進行形であることを物語っているかのように。 「冬の王国」は、ディズニーの新しい出発を告げる、 「ニュークラシック」の信号弾である。

「冬の王国」は、「アニメーションの名家」・ディズニーの過去と現在を一目で示してくれる。これまで全世界で9億5796万ドル(1兆145億ウォン)の興行収入を上げた。韓国だけで911万人の観客を動員した。累積売上高は730億ウォン。これは、全世界の公開国のうち、米国、英国に次いで高い数値だ。ディズニー側は「冬の王国」は、次の週明けに1000万観客を突破すると見込んでいる。

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