【人物】 マイケル・ジャクソンは無罪だった

2月16日放送された、韓国MBCの番組「神秘的なTVサプライズ」は、ポップの皇帝マイケル·ジャクソンが児童性犯罪者として烙印を押されてしまったその真実を明らかにし、視聴者たちの耳目を集中させた。

史上一番成功した芸能人としてギネスブックに登載されるほど、世界が愛したマイケル·ジャクソンは、1993年最大規模のワールドツアー中、訴えられることになった。訴訟を起こした張本人は、13歳の少年ジョーダンチャンドラーと彼の父エバンチャンドラーだった。エヴァンチャンドラーは、マイケル·ジャクソンが彼の息子をネバーランドでセクハラしたと、マイケル·ジャクソンを告訴した。

ネバーランドは、ソウル汝矣島の約1.25倍面積の遊園地で、24個の乗り物や動物園などを備えている。幼い年でデビューしたマイケル·ジャクソンは、自分が楽しむことが出来なかった子供の頃を思いながら、子供たちを招待して遊べるように造った場所だった。しかし、エヴァンチャンドラーの告訴によって、マイケル·ジャクソンは瞬く間に地獄に陥ったし、ネバーランドはマイケル·ジャクソンが醜い欲望を満たす場所として非難を浴びた。

一瞬のうちに世界中に広がったニュースによって、裁判を受ける前から、マイケルジャクソンには児童虐待者というレッテルが貼られた。多くのファンは彼を軽蔑し、マイケル·ジャクソンは、これまで無かった苦しい日々を送った。特にマイケル·ジャクソンは、心を開いて近づいて行って、友達になったジョーダンチャンドラーとエヴァンチャンドラーの裏切りによって大きな傷を負った。

1年前の1992年、LAで公演を終えて帰ったマイケル·ジャクソンは、街の中で一人の男に助けられたが、その人が正にエヴァンチャンドラーだった。マイケル·ジャクソンは、感謝の思いでチャンドラー父子を自分の家に招待した。当時12歳だったジョーダンと友達になった後、公演場とネバー·ランドで一緒に遊びながら格別な友情を築いた。

イメージに打撃を受けたマイケル·ジャクソンは、自分の悔しい気持ちを訴える動画を製作してインターネットに公開した。マイケル·ジャクソンは、当時の映像の中で、「真実が明らかになるときまで、犯罪者というレッテルを貼らないでほしい」、と訴えた。もちろんネチズンたちは、このようなマイケル·ジャクソンの気持ちを卑怯な言い訳だと非難し、世論はさらに悪化した。

最終的にマイケル·ジャクソンは、和解が最善という周辺の人々のアドバイスに従って、エヴァンチャンドラーと2,200万ドル(約295億円)で合意してしまった。しかし、両者の和解は更に大きな悲劇を招いてしまった。メディアは、マイケル·ジャクソンが自ら性犯罪者であることを自認したと報道し、マイケル·ジャクソンのワールドツアーのスケジュールは全てキャンセルされ、金銭的にも大きな被害を被ることになった。

それ以来、マイケル·ジャクソンは、痛みを乗り越えて再起を試みたが、過去の名声を回復することができなかった。そして、2009年6月25日ワールドツアーを準備している最中、急性心不全で死亡した。マイケル·ジャクソンの死亡後、大人になったジョーダンチャンドラーは自分のブログを介して16年前の事件の真実を打ち明けた。ジョーダンチャンドラーは「お金に目がくらんだ私の父の仕業だった」、と告白した。

ジョーダンチャンドラーによると、彼の父エバンチャンドラーは経済的に破産寸前だった。エヴァンチャンドラーは、借金を清算するために、ジョーダンチャンドラーに、セクハラを受けたと嘘をつくように強要して、マイケル·ジャクソンを告訴し、和解金を狙ったのである。

マイケル·ジャクソンは16年ぶりに、それも死亡した後に、性犯罪者という汚名を脱ぐことができた。事件を起こした張本人、エヴァンチャンドラーは、すでに16年前に和解した事件であり、その被害者であるマイケル·ジャクソンが死亡したという理由で、いかなる処罰も受けなかった。しかし、マイケル·ジャクソンが与えた和解金を早くも使い果たしたエヴァンチャンドラーは、マイケル·ジャクソンが亡くなった4ヶ月後に自殺して生涯を終えた。


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