【第29回東京国際映画祭】 9/26ラインナップ発表記者会見

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左から松居大悟監督、蒼井優さん、青木崇高さん、細田守監督

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9月26日、第29回東京国際映画祭のラインナップ発表記者会見が開催され、全上映作品のラインナップ、審査委員、各イベントの魅力・見どころのほか、冒頭では椎名保ディレクター・ジェネラルによる開催の挨拶と、映画祭の「顔」である「フェスティバル・ミューズ」に女優の黒木華さんが就任したことが発表された。

第29回東京国際映画祭フェスティバル・ミューズに黒木華さんが就任!コンペティション部門審査委員長はジャン=ジャック・ベネックス監督に決定!ゲストにはコンペティション部門選出の『アズミ・ハルコは行方不明』から松居大悟監督、主演の蒼井優さん、『雪女』から主演の青木崇高さん、そしてアニメーション特集「映画監督 細田守の世界」から細田守監督が登壇した。

『アズミ・ハルコは行方不明』で監督をしました松居大悟です。僕とプロデューサー、蒼井優さんが同い年で何か映画を作ろうかと話しているときに、ちょうど原作が発売され、主人公も同世代だった事、存在が消えるのに広がっていく事が映画的だなと思いました。

『アズミ・ハルコは行方不明』でアズミ・ハルコ役を演じました蒼井優です。主演で映画の話が来たと事務所の方から言われたときに主演だけど行方不明なのか、とこれは楽かもしれないと思いました。でも、意外と出番が多く、そんなに甘いものではなかったです。原作者の山内マリコさんが女性だからこそ女性の感情がわかり、多くの女性に“イタタタ……”と思いながら見ていただけると思いました。女性の脛(すね)の傷が愛おしく感じる作品だと思います。女性が見るのと男性が見るので感想や受け止め方が異なると思うので、これは面白いと思いました。

『雪女』の青木崇高です。日本人であれば大体知っている『雪女』なんですが、また深い解釈があり、人間の深さを知られる深い作品になっていると思います。外から見た日本を、日本人の監督が描いていて、東京国際映画祭で上映されるというのがなんだかとても感慨深いものだなと思います。

細田守です。子供向けと限定して思われることも多いですが、もっと可能性があるのではないか。今までに描かれなかったことをアニメーションという技法をつかって表現することをやってきましたし、今後もしていきたいです。自分自身の過去作品を見返すことはないのであらためて見にきてくださるお客さんと一緒に未来の作品について話し合っていけたらいいなと思います。

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左から松居大悟監督、蒼井優さん、青木崇高さん、細田守監督

<質疑応答>

Q:西洋美術から影響はありますか。


細田監督:大学の油絵科で西洋美術を学んでいました。世界の美意識を学んだ中で、美の文脈をふまえて、 物事をつくることに役立ちました。

Q:松居監督は女性脚本家と組まれています。青木さんは女性監督の作品に出演されていますが、このようにこれからも映画に女性が進出していくと思われますか。

松居監督:最初は男性が主人公の作品を作っていましたが、女性には勝てないという降参宣言をしてから作品の幅がひろがりました。女性を描くことに宇宙的な広さを感じます。
蒼井さん:女性が描く女性像と、男性が描く女性像は明らかにことなっているので、演じる時にもイメージを使い分けています。
青木さん:杉野監督は監督も主演もしていて、ひとりで現場をひっぱっていました。とても貪欲な方だと思います。男性にはない強いパワーを女性がもっているからかもしれませんね。

Q:ロシアでも細田監督の映画は人気です。海外でも作品が知られていて多 くの影響をあたえていますが、そのことを意識して作品を作っているのか。

細田監督:『時をかける少女』が思いがけず海外の映画祭で上映されて、いろんな国の人に見てもらうことができました。そのことで、海外の方がどのように作品を見てくれるのかを意識するようになりました。日本以外の視点で考えるようになった。日本人自身が、日本人のことをわかっていないということを、海外の映画祭にでて知ることができた。次の作品から世界のいろんな人が見るのだと思いながら、作品をつくるようになりました。

Q:海外で人気がある秘密はなんだと思いますか。

細田監督:僕らだけではなく、人間ならわかる共通のことを描くことにしています。その中でも僕の作品は家族のことを描いていて、そのことでどこか共感を得ているのではないでしょうか。

Q:宮崎駿監督はロシアの『雪の女王』に影響されたというのが有名ですが、細田監督の影響されたものはありますか。

細田監督:僕にとっては『美女と野獣』です。

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