【東方の国 日本】 「偉大なる人道主義者」樋口季一郎

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「樋口季一郎」は、日本の軍人でありながら、ユダヤ人の命を救い、イスラエルの黄金の碑に「偉大なる人道主義者」としてその名を刻まれた。

1937年、関東軍の諜報活動のトップである特務機関長に就任した樋口は、着任早々「満洲国は日本の属国ではない。ゆえに満洲国、および、満洲国人民の主権を尊重し、余計な内部干渉を避け、満人の庇護に極力努めるように」と部下に訓示し、「悪徳な日本人は、びしびし摘発しろ」と命じた。

翌年に、関東軍の認可の下で第1回極東ユダヤ人大会がハルビン開催されたが、東京•上海•香港からきた約2000人ものユダヤ人で埋め尽くされた会場で樋口は力強く演説を行った。

「ユダヤ人諸君は、お気の毒にも世界何れの場所においても『祖国なる土』を持たぬ。如何に無能なる少数民族も、いやしくも民族たる限り、何ほどかの土を持っている。

ユダヤ人はその科学、芸術、産業の分野において他の如何なる民族に比し、劣ることなき才能と天分を持っていることは歴史がそれを立証している。然るに文明の花、文化の香り高かるべき20世紀の今日、世界の一隅おいて、キシネフのポグロムが行われ、ユダヤに対する追及又は追放を見つつあることは人道主義の名において、また人類の一人として私は衷心悲しむものである。」

演説が終わるとすさまじい歓声が鳴り響き、樋口の前にひざまずき号泣するなど、会場は熱狂の渦に巻き込まれた。演説の後、樋口は日独関係についてこう話した。

「日独関係は、あくまでもコミンテルン(国際共産主義)との戦いであって、ユダヤ人問題とは切りはなして考えるべきである。祖国のないユダヤ民族に同情的であるということは、日本人の古来からの精神である。日本人は昔から、義をもって弱きを助ける気質を持っている。今日、ドイツは血の純血運動ということを叫んでいる。しかし、それだからといって、ユダヤ人を憎み、迫害することを容認することは出来ない。」

樋口がこの演説を行ってから間もなく、重大な問題が発生した。気温が零下30度にも達する極寒のシベリア鉄道オトポール駅において、ユダヤ人たちが瀕死の状態にいた。そもそも、ユダヤ人たちは一体なぜ極寒の地にやってきたのか?ナチスによるユダヤ迫害政策が一層強まる中、ドイツを脱出したユダヤ人たちが、満州国を目指して約2万人が一挙に押し寄せたのだ。
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しかし、満州国において入国を拒否されたため、後戻りすることもできず、厳寒のオトポールにおいて進退窮まり、立ち往生していたのだった。

そんな時、10年ほど前の古い記憶が樋口の頭の中にふと蘇った。ポーランドに派遣されていた頃、一人の貧しいユダヤ人の老人と出会い、その老人は樋口が日本人だと分かると、涙を流しながら訴えてきた。

「私たちユダヤ人は、世界中で一番不幸な民族です。何処にいってもいじめられ、冷たい仕打ちを受けてきました。暴虐の前に刃向かうことは許されない。ただ、神に祈るしかないのだ。だれをも怨んだり、憎んだりしてはならないのだ。ただ、一生懸命神に祈るのだ。

そうすれば、かならず、メシア(救世主)が助けてくれる。神はメシアを送って助けて下さる。メシアは東方から来る。日本は東方の国だ。日本の天皇こそ、そのメシアなのだと思う。そしてあなたがた日本人もメシアだ。われわれユダヤ人が困窮している時に、いつか、どこかできっと助けてくれるに違いない。」

樋口は、自らの失脚の可能性も十分に覚悟し、「人道上の問題」として熟慮を重ねた上で、ついにユダヤ人全員を救出した。ドイツは激怒し、日本外務省に抗議書を送った。

関東軍司令部に出頭した樋口は、東條英機総参謀長の前で「ヒトラーのおさき棒を担いで弱いものいじめすることは正しいと思われますか」と自らの決断の正当性を主張した。この言葉に納得した東條は「当然なる人道上の配慮によって行ったものだ」とドイツの抗議を一蹴、樋口に対して懲罰を科すことはなかった。頑迷で強引な性格で知られる「カミソリ東條」だが、一方で道理の通った話には理解を示す人物だった。

終戦後、ソ連は樋口を戦犯と指名して、アメリカに対し、彼の身柄を引き渡すよう要求してきが、マッカーサーは「樋口を擁護せよ」という指示を出した。さらに日本陸軍の司令官という地位にありながら、東京裁判にも呼ばれることはなかった。一体なぜ?

アメリカ国防総省からの指示があったのだ。その国防総省に大きな影響力を持っていたのがニューヨークに総本部を置く世界ユダヤ協会であり、樋口が助けたユダヤ人難民のうち、何人かは世界ユダヤ協会の幹部になっていた。人道愛にあふれた決断で救ってくれた樋口へ、ユダヤ人たちからの心よりの恩返しだった。
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